【ウィッグ装着】自毛のまとめ方その2。マネキンで試してみました

寝ても覚めても頭から離れないヘアロスによるウィッグの悩みに寄り添いたい、ウィッグリリアの島袋です。
レースウィッグ(フルレースウィッグ、レースフロントウィッグなどの総称)の装着を自毛がある場合を想定し、マネキンを使って実地にやってみます。

紹介します、靖子(やすこ)さんです。

いきなりマネキンの紹介で始まりました。

このマネキンヘッドは、シャンプーやコンディショナーを作ってくださった美容師さん(この方については、いずれきちんと記事にします)からいただいたものです。
髪を切る練習用のヘッドで、もう切り終えた後のものだから、あげるよ、って。
美人で、もし高校の同じ教室にいたら近寄りがたいクラス委員的な女子かな、と思い端正な名前で呼びたく「靖子さん」と名付けました。

はい、ドン引きですね。でもそのままいきましょう。

ウィッグキャップをかぶるところから、順にいきます

生え際の髪を全部押し込むように、キャップを被せます。

後ろは、もっさりとした部分をヘアピン2本で留めました。
でも完全とはいかず、やはり自毛がない人に比べればちょっと頭の大きい人になってしまいます。

ウィッグ専用の両面テープを使います。

前の記事で、アフリカ系の方々は「Schwarzkopf got2b Glued Blasting Freeze Spray」というスプレー糊を使用しています、とご紹介しました。

でも、あえての「両面テープ」。
両面テープを使用している理由については、長くなりそうなので別記事にします。

前と後ろに、ウィッグがずれないよう固定するためのテープを貼ります。

ウィッグの髪をテープにくっつけないよう注意しながら、まずは前から固定。

写真ではわかりにくいですが、ウィッグをキャップに覆いかぶせるようにして、後ろも固定。

あとは、生え際に沿ってぐるりとテープでとめるだけ。

こめかみ付近から。

テープの剥離紙を剥がします。

自毛がギリギリ隠れるように、貼ります。

反対側のこめかみ部分も、同じように貼ります。

もみあげ付近へ。

同じ手順を繰り返します。剥離紙がついているところを撮り忘れましたが、以下顔の周りは「レースにテープを貼る」「剥離紙を剥がす」「自毛がギリギリ隠れるように皮膚に貼っていく」の繰り返しになります。

こんな感じになります。左耳のもみあげも、同じように貼りましょう。

おでこを貼ります。

テープを細く切って使います。この部分は、テープが光を反射してテカって見えやすいので、テープの面積を小さくします。

または、接着剤を使用するとテカリを抑えることができます。靖子さんの材質では接着剤が使用できなかったので、この記事ではテープを使用します。

ウィッグキャップを覆うように、ウィッグを貼ります。

襟足付近は、皮膚に直接テープを貼ります。

一人で装着する場合、鏡で確認できず、後ろ手に装着することになるので、ウィッグのレース部分にテープを貼るのは非常に困難です。
手探りでネットと皮膚の間あたりにテープを貼り、剥離紙を剥がしてウィッグを貼り付けます。

できました。

靖子さん、髪伸びましたねえ。

ウィッグ前。

ウィッグ後。

後ろを束ねてみました。

横から。

課題は残りますが、いい感じに装着できました。

課題は大きく二つ。

①おでこ付近は、キャップが見えやすいです。前髪を作った方が無難かもしれません。

②後頭部、自毛の「もっさり」がそのまま現れてしまいます。ヘアスタイルの工夫が必要でしょう。

襟足を出さないのなら、ストラップ付きをお勧めします。

ストラップのないフルレースウィッグをテープでぐるっとつけていきましたが、襟足を出すことがないのであれば、注文の際にストラップ付きを選んだほうが装着が段違いに楽だと思います。

「自毛がない場合のフルレースウィッグの装着方法」は、こちら。

基本はテープでぐるり、なので同じなのですが、課題が二つとも解決してしまいます。
下記の記事をご参照ください。